Webエンジニア vs SIerエンジニア──仕事内容・働き方・キャリアの違いを本音で徹底解説
「ITエンジニアになりたい」と思ったとき、最初にぶつかる壁が 「Web系がいいのか、SIerがいいのか」 という問題です。
2026年現在、生成AIの普及によって「コードを書く作業」のハードルは大きく下がりました。 その結果、両者の違いは技術スタック以上に、 「誰に対して、何の責任を負うのか」 という本質的な役割の違いへと収束しています。
この記事では、現場のリアルを踏まえながら、WebエンジニアとSIerエンジニアの違いを徹底比較し、2026年に最適なキャリア戦略まで解説します。
1. そもそも「Webエンジニア」と「SIerエンジニア」って何者?
1-1. Webエンジニア:プロダクトの価値を最大化する「投資家」のような役割を担うことがある
Webエンジニアは、自社サービス(SaaS、SNS、EC、アプリなど)を育てるエンジニアです。
2026年のWebエンジニアに求められるのは、 「機能を作る」ではなく「価値を生む」 こと。
- この機能は売上にどう貢献するか
- ユーザー体験(UX)は改善されるか
- 継続率やCVRにどれだけ影響するか
- どの施策がROI(投資対効果)を最大化するか
Webエンジニアは、プロダクトの成長に責任を持つ"投資家"のような役割を担うことがあります。
1-2. SIerエンジニア:社会の仕組みを安定させる「建築家」という側面があります
SIerエンジニアは、クライアント企業(銀行、官公庁、メーカーなど)の業務システムを受託開発するエンジニアです。
ミッションはただ一つ。 「顧客の業務を止めないこと」
- 大規模プロジェクトの統率
- 期日と品質の厳守
- 膨大な業務要件の整理
- 長期運用を前提とした堅牢な設計
Web系が"スピードと価値"を追うのに対し、 SIerは"安定と信頼"を追求する職種です。
2. 2026年、仕事の中身はどう変わった?
2-1. 生成AIとの共生が当たり前に
Web系
AIによる高速プロトタイピングが主流になりました。
- 画面モックをAIが自動生成
- API設計のドラフトをAIが作成
- コードレビューの自動化
- A/Bテスト案の自動提案
アイデアを即座に形にし、市場に問うスピードが圧倒的に加速しています。
SIer系
AIは"レガシー資産の再生"に使われています。
- COBOLや古いJavaのコード解析
- 設計書の整合性チェック
- テストケース生成
- 移行計画の自動化
大規模開発の品質担保にAIが深く入り込み、 「人間は判断に集中する」 体制が整いつつあります。
2-2. 境界が消えた「クロスオーバー時代」
2026年現在、両者の境界は曖昧になっています。
- SIerだけどアジャイル・スクラム開発
- Web系だけど金融レベルの堅牢性が必要
- Web系企業が官公庁案件を受託
- SIerが自社サービスを展開
つまり、 従来のイメージとは異なる状況が広がっています。
重要なのは、 「その現場でどんな開発プロセスが動いているか」 を見極めることです。
3. 求められるスキルの違い(2026年版)
| 特徴 | Webエンジニア | SIerエンジニア |
|---|---|---|
| 技術の主戦場 | モダン技術、CI/CD、AI連携、クラウドネイティブ | 商用DB、業務パッケージ、堅牢なアーキテクチャ |
| 評価される力 | ビジネス指標を改善する提案力 | 業務要件を整理する設計・ドキュメント力 |
| AI活用 | 新機能・UXの創出 | 品質担保・ドキュメント自動生成 |
| 働き方 | 副業・フルリモートが一般化 | 大規模プロジェクトでのPM経験が強み |
Web系は「価値創出」、 SIerは「安定と信頼」が評価軸です。
4. キャリア・年収の最新事情(2026年)
4-1. Web系:成果主義がより鮮明に
Web系は、成果が数字で見える世界です。
- 売上を〇%伸ばした
- 継続率を改善した
- 新規ユーザー獲得に貢献した
こうした実績を語れるエンジニアは、 年収800〜1,200万円 が珍しくありません。
また、働き方も柔軟です。
- フルリモート
- 副業OK
- 海外企業とのリモート契約
自由度の高さはWeb系の大きな魅力です。
4-2. SIer系:安定 × PM経験の価値が再評価
SIerは、安定した昇給と福利厚生が強みです。
さらに2026年は、 大規模PM(プロジェクトマネジメント)経験者の価値が急上昇 しています。
- 官公庁システム
- 金融基幹システム
- 製造業の巨大ERP
こうした案件を回せるPMは、 年収1,000〜1,500万円 のオファーも珍しくありません。
また、SIerからの転身ルートも強固です。
- DXコンサル
- 社内SE
- プロダクトマネージャー
「要件定義ができる人材」は、どの業界でも重宝されます。
5. 結局どっちが向いている?適性チェックリスト
あなたが「どちらの責任」を背負いたいかで向き不向きが決まります。
Webエンジニア向きの人
- ユーザーの反応をダイレクトに感じたい
- 新しい技術やAIを試すのが好き
- スピード感のある環境で働きたい
- 「リリース後の数字」にコミットしたい
- 自分の作った機能が世界に広がる感覚を味わいたい
SIerエンジニア向きの人
- 社会インフラを支える仕事がしたい
- 大規模プロジェクトを完遂する達成感が好き
- 多様な関係者と合意形成するのが得意
- 期日と品質を守るプロフェッショナルでありたい
- 長期的に安定したキャリアを築きたい
2026年は"どちらも正解"。重要なのは「最初の一歩」
2026年のエンジニアにとって、 Web系かSIerかは「キャリアの終わり」を決める選択ではありません。
むしろ、 Web系のスピード × SIerの堅牢性 を併せ持つ"クロスオーバー人材"こそが最も重宝されます。
- Web系 → SIerへ:アジャイル思考を持ち込む
- SIer → Web系へ:要件定義力と堅牢性を持ち込む
どちらの道も、あなたのキャリアを大きく広げる可能性を秘めています。
次のステップ
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